私が旅に出る理由
ク○○ッサン誌のキャッチコピーのようなタイトルですが、「なぜ旅に出るのか」勝手に考えてみました。
結論から言うと、「旅をするのに理由はいらない」
もう身もフタもないけど、「行きたいから行く」でOK。なぜ行きたいかは、説明できないかもしれません。 あえて言うなら「楽しいから」「楽しそうだから」「興味があるから」。 どういうわけか、「嫌いなもの、やりたくないこと」に対しては理由が分かるもの。 「不味い」とか「面倒くさい」とか。それに対して、好きなこと(もの)には、理由がないことが多いのです。損得や駆け引きなしに心から「好き」と思えるもの。私にとっては、まさに旅が、純粋に「好き」と思えるものの一つなのです。
かつて若かったみなさんへ旅することを勧めている私ですが、海外旅行や一人旅をしたからといって、何か劇的な変化があるわけではないし、むしろ、そんな下心や期待はもたない方がいいんじゃないかな。
旅に出ると“精神的に成長できる”、“新しい出会いがある”って本当でしょうか?
そういうこともあるかもしれませんが、それらはすべて旅をしないと実現できないことでもありません。
そんな固定観念を旅に持ち込むことの方がもったいない。
旅に「依存」しないこと。
特に一人旅の場合、旅行中のあらゆる決断は、自分で下すことになります。日常生活では、他人の気持ちや世間体が判断基準となっていることも多いはず。でも、一人旅の最中は、自分の心に従って行動することになります。その結果、自分でも知らなかった(忘れていた)自分自身の本当の望みを発見することもあるかも。
だからこそ、最初から何かを期待する旅は、“思ってもみなかった”感動や発見を束縛する不自由さが生じます。
あとどのくらい生きられるかわかりませんが、可能なかぎり、誰かの判断にまかせず、自分の心に素直に従って、行きたいところへ行き、やりたいことをやりたい。 だから、「旅に出たい」と思ったら、理由や目的なんて考えず、とりあえず出かけてしまえ、と思うのです。