旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

オランダ日帰り旅行

さて、クリント・イーストウッド監督の新作『15時17分発、パリ行き(The15:17 to Paris)』が話題になっています。2015年8月21日に実際に起きた列車テロ事件を描いた作品ですが、予告編を見て、そういえば、私もパリ~アムステルダム高速鉄道タリスで旅したことを思い出しました。幸い私は、身の危険を感じるような出来事には会わずに旅をすることができましたが。

高速鉄道タリスで行くパリ~アムステルダム

私の2度目の一人旅の行き先はパリ。 初めての一人旅でベルギーを訪れた際、タリスでパリへ日帰り旅行できたことに味をしめ、この時も、鉄道で国境を超え、他ヨーロッパ国を訪問したいと思っていました。 迷った末、オランダの首都アムステルダムへ行くことに。 目的は、大規模改修を終えて2013年4月にグランドオープンした国立アムステルダム美術館。レンブラントフェルメールなど多くの名作を所蔵しているうえ、この大規模改修は、「みんなのアムステルダム国立美術館へ」という映画になったほど話題になっていたのです。

パリ~アムステルダム間は、高速鉄道タリスでも約3時間20分。 旅程に余裕があれば1泊したいところですね。

列車の予約は、レイルヨーロッパを使いました。 手数料は発生するものの、旅の初心者にとっては安心第一。 運賃は、早割や直前予約(ラストミニッツ)などを上手に利用すれば、片道8500円程度。 ちなみに私は、ラストミニッツで1等車を9,000円位で購入しました。 1等車では食事が提供されます。私は早朝便だったので、朝食をいただきました。

 

アムステルダム中央駅

真偽のほどは不明ですが、辰野金吾が設計した東京駅は、アムステルダム中央駅をモデルにしたという説もあったそうです。設計な面で(構造上)モデルにしたかどうかはさておき、少なくとも参考にはしたのかな、という外観です。

中央駅前に、インフォメーションセンターがあります。 ここで、観光情報やトラムのチケットを入手できます。 私は、24時間乗り放題の1日券(7.5ユーロ)を購入。 トラムの乗車券は、メトロ・バスと共通です。

アムステルダム国立美術館

国立美術館はオランダ最大の美術館です。 フェルメールの『牛乳を注ぐ女』、『手紙を読む青衣の女』、『デルフトの小道』、『恋文』の4作品やレンブラントの傑作『夜警』など、数々の名作を所蔵しています。

35点しか現存しないフェルメール作品のうち4点を所蔵しているのはさすが画家の地元ですが、ふと気がついたことが。 たぶん、4点のうち3点は見たことある。しかも東京で!

フェルメールは、日本で人気の画家のひとりなので、わりと頻繁に作品が来日していると思います。逆に言うと、フェルメール目当てで海外の美術館を訪れる際は、貸出中のこともあるので、確認した方がよいかもしれません。 ちなみに2018年10月から上野の森美術館フェルメール展の開催が決定しています。世界から8点のフェルメール作品が来日するそうで、その中には、上述の「牛乳を注ぐ女」も含まれています。

また、アムステルダム国立美術館のレストラン「RIJKS(ライクス)」が、2017年ミシュランガイドで1つ星を獲得しました。美術館のレストランということもあり、敷居も低く、次回は、ぜひ訪れたいと思っています。 予約はサイトからできます:

レストランRIJKS:英語サイトあり

www.rijksrestaurant.nl

美術館日本語HP:

www.rijksmuseum.nl

チケットやアクセス情報は、日本語で確認できます。 私が訪れた時は、その場で並ばずにチケットが購入できました。

自転車専用の通路が突き抜けてる…

オランダは、他にもゴッホ美術館(アムステルダム)、(私が好きな)エッシャー美術館(ハーグ)、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を所有するマウリッツハイス美術館(ハーグ)などなど、数多くの大作を所蔵している美術館がある国。これらは次に来たときの楽しみ。

アムステルダムの街

パリ行きのタリスの出発時間まで、アムステルダムの中心部をちょっとだけウロウロ。

運河沿いには歴史的な建物が立ち並ぶ一方、モダンなデザインもそこかしこに見られ、インターナショナルな印象を受けました。 たった半日の滞在でしたが、オランダ人は、誰に話しかけても流暢な英語で答えてくれることにビックリ。 旅行もいいですが、実用的な面で暮らしやすいかもしれません。

余談ですが、子供の頃住んでいた宮城県の仙台で、「オランダせんべい」というお菓子がありました。思い出して調べたら、販売元は、山形県酒田市の酒田米菓でした。 ホームページによると「山形県庄内地方ソウルフード。50年以上のロングセラー」だそうです。 なぜオランダ?