奈良は1泊2日で回れるなんて誰が言った?
GW10連休中、2泊3日で奈良県を旅行してきました。
「絶対に奈良へ行きたい」という強い信念のもと行先を選択したわけではない。
今回は、友人との旅行だったので、お互いの日程や予算など諸々検討の末、「奈良ホテルへ泊まりたい」という結論に至った次第。
「奈良ホテル」ありきの旅行だったので、現地観光プランは往路新幹線の中で決めるという大雑把さ。誰の参考にもなりそうにないけど、忘備録として。
1.日本クラシックホテルの会
奈良ホテルは、1909年に「関西の迎賓館」として創業。「日本クラシックホテルの会 (Japan classic hotel association)」に加盟しているホテル。
歴史ある「西洋スタイル」のホテルで、私は、このスタイルのホテルが大好き。
建物の美しさもさることながら、スタッフもある種のプライドを持って働いているので、サービスがとても心地よい。「働かされてる」のではなく「自らの意志で働いてる」という心意気がビンビン伝わってきます。
もちろん外観も内装も美しく、館内には貴重な美術品やアインシュタイン博士が演奏したピアノ(弾けたんだ!)が、さりげなく置いてあるので、ホテル内だけでも、ちょっとした観光になります。
ホテルのバーのオリジナルカクテルもビュッフェ形式じゃない朝食も、非日常かつ優雅な時間が過ごせて、大変よろしい。
2.現地滞在中の観光プラン
奈良は、国宝の仏像の宝庫。大学で西洋美術専攻だったけど、日本美術史には疎い私でも知っている仏像が満載。実に、国宝指定の仏像の半分強が奈良に集結しているそう。
購入した旅行ガイドブックには「奈良は1泊2日で回れる」と記載されていたのですが、それ、ムリ。
今回、2泊3日でも見逃したものは山ほどあります。
以下が衰えゆく体にムチ打って観光したルート。
1日目
奈良駅到着後、ホテルへチェックイン。奈良ホテルは、JR・近鉄奈良駅から無料のシャトルバスが出ています。
その後、“ならまち”でランチを食べて「天平の美少年」といわれる阿修羅立像を見に興福寺へ。すべて奈良ホテルから徒歩圏内です。
その日は、ホテルで軽い夕飯とバーで1杯。
2日目
高校時代に山岸涼子の『日出処の天子(ひいづるところのてんし)』にどっぷりハマった私は、この辺りの知識だけは深い。大学の一般教養で習った日本美術史より、高校生の時に読んだ漫画の記憶が残っているのもなんだが、山岸涼子の世界観を妄想できて幸せ。
この後、バスで唐招提寺へ行って、この日は終了。薬師寺も行きたかったけど、間に合わなかった。
3日目
奈良と言えば大仏と鹿!
奈良ホテルと法隆寺(での妄想)に浮かれて、うっかり忘れるところでした。
鹿はカワイイ。鹿せんべい(150円)があれば、誰でも人気者になれます。
5月下旬からは、赤ちゃん鹿が公開されるそうなので、時期的にはこの頃に行きたかったなー。
京都発16時頃の新幹線で、東京へ。
奈良と京都は、約1時間程度です。JRは15分間隔くらいでしたが、奈良から京都への移動時間をキチンと確認することをオススメします。
3.まとめ
京都や大阪から近いので、奈良は日帰りで観光する人も多いようです。でも、日帰りや1泊2日で観光するなら、奈良公園、東大寺、春日大社、興福寺くらいしか回れない気がするなぁ。私は、市内から飛鳥や吉野山へも足を伸ばしたかったです。次回のお楽しみ。
元号の変わり目ということもあり、どこも御朱印集めの行列だけはすごかった。
みんな、肝心の仏像が拝めたのかしら。
新幹線の乗り換えで京都へも降り立ったけど、京都に比べると奈良はユルイ感じ。ガイドブックに掲載されているお店が「GW中は休業」していたりする。その分、休暇を休暇らしくまったり過ごせます。せっかくのお休みに、人込みに揉まれたくはないもの。
おまけ
奈良市内で見かける標識。
「サンタクロースの離陸ポイント」って友人が言ってたけど、たぶん違う…。