旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

海外旅行 美術館で優雅なひとときを

さて、みなさん、美術館は好きですか? 私は大学で西洋美術史を専攻していたので、美術館へ行くことが好きだし日常的な行動パターン。 でも、興味ない人にとっては、ただ疲れるだけかも。 美術館好きの私も、アラフィフともなれば、正直、海外の有名美術館はデカ過ぎて体力を消耗します。

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人生はいつでも見直すことができる

50歳を過ぎると、特に独身の女性場合、会社をやめたいと思っても、多くの人は簡単には行動できない。

大きな理由は、やはり将来の経済的不安。

しかし「やめたい」と思っている仕事を続けていくことも大きなストレスであり、そのストレスを放置したまま生きていくことも苦しいもの。

 

もし、現状に不満を感じているなら、まずは自分が何を望んでいるのか、もう一度考えてみるべきだと思う。ここでいう「自分の望み」は、「自分の店を持ちたい」とか「結婚したい」とか「語学力を身につけたい」とか具体的な望みじゃなくていい。すでに具体的な望みがあったとしても、「なぜそれを望むのか」まで掘り下げて考えてみることをおすすめする。

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留学経験もない私が英語で仕事ができるようになった理由

ちょっと“意識高い系”のタイトルにしてみた 笑笑。

 

さて、私は、会社でも字幕翻訳者としても英語を使って仕事をしているが、帰国子女でなければ、留学経験すらない。
バイリンガルレベルではないけれど、まあ英語で仕事はできてる。

英語は、ほぼ独学。ところが、ある一定のレベル以上から上達できず、行き詰っていた。それが、あることをきっかけに、壁を突き抜けることができた。

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何年経験を積めばプロになれるのか?

私の肩書の一つは、字幕翻訳者。

40代後半からスクールに通い始め、50代になってからデビュー。

字幕翻訳家になる方法は複数あるけれど、私の場合はスクール経由だ。

まずスクールへ通う。講座修了後にトライアルを受けて合格すると翻訳会社に登録され、そこから仕事が依頼される、という流れ。

 

印象的だった出来事がある。

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映画「ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書」感想(ネタバレ少し)

「ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書」を鑑賞。

スティーブン・スピルバーグ監督、主要キャストがメリル・ストリープトム・ハンクスとなれば、アカデミー臭しかしない。 私の苦手な妙にドラマチックで大げさな演出かとおもいきや、とても面白い作品でした。

あらすじ

1971年、アメリカはベトナム戦争が泥沼化し、国内では反戦の気運が高まりをみせていた。 そんな中、「ニューヨーク・タイムズ」が、政府の極秘文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容の一部をスクープした。それは、政府にとって都合の悪い真実が記録されている文書だった。ライバル紙「ワシントン・ポスト」の女性社主キャサリン・グラハムと編集主幹ベン・ブラッドリーは、残りの文書を独自に入手し、全貌を公表しようと奔走する。 あらゆる手段で記事を差し止めようとするニクソン大統領と政府を敵にまわし、ジャーナリストたちが、報道の自由と信念を懸けて戦いに挑む。

 

女性社主 キャサリン・グラハムの魅力

これは史実なので、ストーリーの結末はアメリカ国民じゃない私でもある程度知っていました。 それにもかかわらず、実にスリリングな展開にどんどん引き込まれました。

それとは別に魅力的だったのは、メリル・ストリープが演じたキャサリン・グラハムの存在。 調べてみると、彼女はワシントン・ポスト社の社主であったユージン・メイヤーの娘。その父から夫フィルに経営は引き継がれましたが、フィルの自殺によりキャサリンに社主という地位が回って来たそうです。

お嬢様育ちで専業主婦だったことに加えて、女性が経営者としてリーダーシップを取ることが当たり前とはいえなかった時代に、彼女が経験した苦労はいかほどだったでしょうか。 映画の中でも、株式公開にあたって女性社主への不安感を揶揄されるような場面や、ホームパーティーで政治の話を始める男性陣を横目に奥様方がサロンへ移動する場面に、当時の女性の立場が描かれています。

しかし、キャサリンは周囲の予想に反し、アメリカ全体を巻き込む政治スキャンダルで大決断を下し、家族経営の一地方紙だったワシントン・ポストを世界的な有力紙にまで育て上げます。

また、ブラッドリーの妻もなかなかステキだった。 政府を敵に回してペンタゴン・ペーパーズを掲載すると決めたとき、職を失い家族に迷惑をかけるかもしれないと心配するブラッドリーに対して、キャサリンの方がずっと大変なのだ、決断をした彼女は本当に偉いと、やんわりと伝えます。 アグレッシブなジャーナリストとして「海賊」の異名をもつ男性のブラッドリーは、この事件をとおしてむしろ名声をあげることができる。再就職先に困ることはないだろう。でも、会社や全社員に対して責任のあるキャサリンにとって、女性経営者として軽くみられてきた彼女にとって、このスクープを掲載することの重みはブラッドリーとはまったく異なるのです。

キャサリンの自伝「キャサリン・グラハム わが人生」は、日本語の翻訳版も出版されています。

インターネットがない時代の通信手段が魅せる効果

1970年代が舞台なので、当然、インターネットやパソコン、携帯電話は登場しません。 映画の中では、当時の通信、伝達の方法が、とても効果的に描かれています。

まずは電話。 もちろん携帯電話でなく、コードレスですらない。 「内線」機能を使って、複数で激しく議論するシーンやコインを投入しながら話す公衆電話。

ベルの音や受話器の大きさに緊張感と迫力を感じます。

それからタイプライターの音、原稿を持って車にひかれそうになりながら全力疾走するメッセンジャーボーイ、輪転機によって活版印刷で新聞刷り上がっていくシーン。

躍動感と臨場感にあふれ、スリリングな展開に重要な役割をかっていました。

セット鑑賞をオススメする作品

映画を見に行く前に、すでにこの映画を見た友人からメッセージをもらいました。 『大統領の陰謀』も併せてみるといいよ、と。 1976年度アカデミー賞で作品賞・監督賞を含む8部門でノミネート、助演男優賞、脚色賞ほか全4部門に輝いたダスティン・ホフマンロバート・レッドフォード主演の作品です。 こちらも「ウォーターゲート事件」の真相を暴いた、ワシントン・ポスト紙の若き記者たちの実録。 「ペンタゴン・ペーパーズ」でハンクスが演じた編集主幹ベン・ブラッドリーは、ジェイソン・ロバーズが演じてアカデミー賞助演男優賞を獲得しています。

また、ウォーターゲート事件で“ディープ・スロート”と呼ばれた重要人物を主人公に描いた作品が、現在も公開中のリーアム・ニーソン主演、リドリー・スコット製作の『ザ・シークレットマン』です。

セットで鑑賞すれば、ひとつの事件を多角的にみられて面白さ倍増。

当時者たちの現在を調べてみたら、「ペンタゴン・ペーパーズ」を新聞社へリークしたダニエル・エルズバーグ氏は存命でした。現在87歳(2018年時点)。平和運動に尽力しているようです。

世界9か国17都市しか行ったことがない私がもう一度訪れたい場所5つ

はやりのWeb記事っぽいタイトルにしてみました。 タイトルのアンチエイジングか…。

旅の初心者、まだ世界9か国17都市しか訪問したことない私が、もう一度訪れたい都市5つを考えてみた、という薄い内容の記事。

17都市の5つだから約3分の1.

どーでもいいランキングな気がしないでもないですが、発表です。

1. ウィーン(オーストリア

2. フィレンツェ(イタリア)

3. ポルトポルトガル

4. ベルギー(ブリュッセル

5. アムステルダム(オランダ)

どこの街を訪れても、「この街は住めるだろうか?」という視点が心のどこかにあります。

なので、今回ランキングにあげた5つの都市も「なんか住めそう」と妄想が膨らむ街。

1. ウィーン(オーストリア

歴史的に美しい一方、どこか整えられた印象を受けました。 地下鉄などのインフラも整備されていて便利だし、全体に清潔感があった。 それに加え、所有している美術作品が、私の好みにどストライク。 日本でオーストリアワインを飲む機会がなかったのですが、現地で試した白ワインが、どれも目から鱗の美味しさだったことも心惹かれる理由。

2. フィレンツェ(イタリア)

中世へタイプスリップしたような街並みのフィレンツェ。 ワインと食、芸術という私の大好物がそろっています。 それらをもう一度堪能したいということもありますが、他の理由も。 前回、この街を訪れた時は、イタリアに留学経験のある友人に頼りっぱなしだったので、街全体の地図や路線図などをまったく確認していませんでした。 そのせいか、レストランや観光名所などスポットの記憶はあるけれど、「街」としての記憶が薄い。 もう一度、自分の目と足で、この街を確認したいのです。

3.ポルトポルトガル

他の4都市と比較すると、ぐんと田舎。 ものすごくコンパクトな街ですが、のんびりゆったりした雰囲気が心地よかった。 坂道が多いのが、アラフィフの体にこたえるけれど、坂道を登り切った場所から見下ろす街の景観の美しさったら! 川岸に立ち並ぶワインセラーにも癒されます。 ストレスって何?という街です。

4. ブリュッセル(ベルギー)

最初に一人で旅した街なので、なんたって印象に残っています。 コンパクトで美しい街。 ヨーロッパへ来たということを心から実感できる街並みです。 でも、「初めて」だらけだったので、ホテルの選び方など「次はこうしよう」と思う部分も多々あります。 ブリュッセルを拠点に、周辺の小さな町や村も行ってみたい。

ここが「住む」という妄想で期待大なのは、他のヨーロッパ諸国のとの距離感が近いこと。 列車に乗って気軽に海外旅行できる都市が非常に多いのが、島国日本に暮らしている私からはうらやましいことこのうえない。箱根に行くような感覚で、週末にパリとか行けちゃうなんてステキすぎる。

5. アムステルダム(オランダ)

乗り継ぎと日帰り旅行でしか足を踏み入れたことのない街。 しかし、「住む」という観点からは、ウィーンに次いで妄想が膨らむ街です。 英語が通じる安心感、美しい街、素晴らしい美術館。 とはいっても、滞在時間が短すぎるため、全体像を把握できていません。 そのうち、アムステルダムを拠点とした旅行して、食なども確認したいところ。

行ったことのある街と未踏の街を組み合わせて旅をするのが好き。

フランスのワイナリー巡りなんかも楽しそう。

妄想が膨らみます。

大人女子の海外旅行 ワードローブを考える

以前、仕事でアメリカへ行ったとき、同僚(男性)の荷物がリュック一つだったことに衝撃を受けたことがある。 いくら男性とはいえ、海外へ3泊4日の旅でリュック1つ…。 その会社に入社したてで、彼とも初対面に近かったので、何が入っているのか根掘り葉掘り聞けなかったのが残念。 でも、少なすぎる荷物って入国時にかえって怪しまれない?

ちなみに私は、中型のスーツケースを持って行きました。

女性の旅は、男性と比べると洋服も多めかな。

持って行く服は減らしたいと思いつつ、同じ服で旅を続けるのもテンションが下がる。 女心は複雑です。

やっぱりワンピース

なんだかんだ言っても便利なのがワンピース。 私は、秋冬ならバルーン型の黒のワンピース、夏なら白レースのワンピースを持参します。 どちらも、靴やアクセサリーなど、小物次第でカジュアルにもちょっとしたフォーマルにも利用できる1着。 よく考えると、春は海外へ行ったことないかも…。

着回しはリストで確認

出発から帰国まで、毎日の洋服の組み合わせをリストにして確認。 正直、ファッション誌の「着回しコーデ特集」の企画は大の苦手。 ファッションについては、やりたい放題派 笑 でも、大量の洋服を旅行へ持って行きたくはないので、旅行前だけは懸命にコーデを考える!

今のところ、以下のような条件であれば、ある程度のパターンが決まりつつあります。 まあ、いつ気まぐれに変わるかわかりませんが。

条件

目的地:欧米

季節:秋冬

日数:4泊6日

持って行く洋服

・ワンピース  1着

・パンツ  2本(パンツ1本とロングスカート1着の場合もあり)

・セーター  2枚

・カーディガン   1枚

・シューズ  2足

・サングラス

・アクセサリー少々(持って行く服に合わせて)

・ジャケット or トレンチコート

・マフラーorストール (持参しない場合もあり)

上記は、着て行く(機内)洋服も含みます。

シューズのうち1足は、「バタフライツイスト」という折りたためるバレエシューズを愛用中。

www.butterflytwists-onlineshop.jp

「平均」が分からないので、服の量が少ないのか多いのか不明だけど、これ以上減らすとテンションが下がりそう。 おしゃれは、一種の戦闘服。 もちろん、ミシュランレストランへ行くときのような気合の入った服装を常にしているわけではありません。 でも、ほどよくおしゃれを楽しめる服装をしていると、背筋も伸びるし、機嫌もよくなり、旅がいっそう楽しいものになると感じるのです。

旅の定番服は、あえて決めないようにしています。 なんだか同じ服装の写真ばかりになりそうで…。

旅に不要な洋服

どうもチュニックってものが苦手です。

正確に言うと、チュニック自体はいいとしても、チュニック+ジーンズ、半袖チュニック+長袖カットソーみたいなコーデが苦手。 じゃあ、何に合わせればいいの? と思うけど、それも分からない。

年配者がこのコーデをすると、一気にオバサン化が進むような気がするのは私だけ?

ついでに言うと、上記のチュニックコーデに帽子やポシェットを合わせちゃったりすると、さらに、そのー、なんというか、う~ん…。

たとえカジュアルでも、アラフィフたるもの「エレガント」という言葉を忘れるべからず、と思ってる。

というわけで、アラフィフの旅に(旅に限らないけど)チュニックは不要だと思う。

秘境へ行くのでなければ、おしゃれをして旅に出た方がいい。 人生で一番若い今日という日を楽しむためにも。