旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

大人女子の海外旅行 持って行くもの

以前、海外旅行へ「持って行かないもの」を(勝手に)考えてみましたが、今回は、「持って行くもの」をまとめてみました。

旅に絶対必要なもの

1. パスポート

2. お金(日本円と現地通貨)

2については、目的地や到着時間によっては、すぐに両替できるかどうかわからないし、チップなど現金が必要な場合も考え、多少の現地通貨を持って行くことが多いです。

3. クレジットカード(ブランド違いで2枚)

VISAをメインで使っます。VISAは間違いなく使えると思いますが、万一を考え、もう一枚、Masterカードを持参してます。

4. ノートブック型PC

私の場合、仕事上手放せないので持参。 といっても、超小型軽量なので、iPadなどと違いはさほどありません。

5. Fireタブレット

アマゾンプライム会員になり会員価格でこれを購入してからは、読書と動画鑑賞用に使用中。出発前にダウンロードを忘れずに。 うわ~、PC、スマホ、Fireと3台もガジェット持って行くのね、私…。

6. スマホ

7. バウチャー・チケット

航空券やホテルの予約、現地の鉄道切符や観劇のチケットなど、今はほとんどスマホで管理できるので便利ですね。 万一、スマホを紛失したり掏られたりした場合でも、私はPCがあるので大丈夫。 スマホ等で管理できないチケットやバウチャー類は、忘れずに持参。

8. 変換プラグ

「変圧器」がなくても、海外で使用できる製品が多くなってありがたい。 とはいえ、プラグは持って行く。

9. ガイドブック

紙ベースじゃなくても、スマホiPadでもOKなんだけど、私は「紙」がいい。 でも本当に便利な世の中になったなー。

10. 化粧品・日焼け止め

11. 着替え

12. 眼鏡

老眼の症状が出てからコンタクトが不便になりました。 なぜか裸眼で過ごせるようになりましたが、遠くのものを見るにはメガネが必要

13.イヤホン

小さなものなので、油断すると忘れそう。

旅に必要なもの

1. 薬

以前、N.Y.で発熱した時、現地で友人宅にあった市販薬を服用したところ、効き過ぎて怖かった経験がある。風邪薬は、眠くなる作用が入っているけれど、この時は、かつて経験したことがないほど深い眠りに陥った。 考えてみると、アメリカと日本では、薬事法や成人の平均体重が違うので、成分量も当然違うってことですね。 以来、常備薬の他に解熱剤や膀胱炎の薬(私の弱点)、バンドエイドを持参。 もちろん大好きなジプロックに入れて。

2. 薄手のウインドブレーカーorライトダウン

朝晩の寒暖差が激しい場所や機内で活用中。

3. 折りたたみ傘

超軽量のものを持参。 1日中雨ではないけれど、急に2~3時間雨が…ということが何度かあったので、あると便利。

4. ハサミと爪切り

小型のハサミと爪切りをスーツケースに入れて持参。機内へ持込はできないので要注意。 意外と使用場面多し。特に、爪切りは、使いたい時に使い慣れたものがないと、すごくストレス。

5. 室内(機内)用スリッパ

なくてもなんとかなるけど必要かな。 使い捨てのものを使用しています。

6. ポケットティシューとウエットティシュー

街で無料配布しているものじゃなく、お店で購入したソフトなポケットティシュー。 日本のティッシューは高品質で、アラフィーのお肌にも優しい。 そして、ウエットティシューは、たぶん現地で買えない。

7. サングラス

日差しに弱い私にとっては必需品

持っていくと便利なもの

1. 割り箸やプラスチックのカトラリー類

デリで調達したお惣菜やデザート類をホテルで食べる時に

2. ワインボトル用の緩衝材カバー(個人的におおいに活用中) ワインはもちろんワレモノのお土産を梱包するのに便利。

3. エコバック 折りたためる薄手で軽いもの。 細かい雑貨やお菓子をいろいろ買った時など何かと便利。 私は、アートミュージアムなどで買ったものを使用しています。

4. 携帯用シミ抜き

なぜかオシャレしたり、旅行したりすると、服を汚すという法則が…

番外編

ドリップコーヒー、ペーパーフィルターとドリッパー

かなりコーヒー好き。 夜に飲んでも平気で眠れる。 そして飲むときはたっぷり飲みたい。 エスプレッソもモーニングカップで飲めるほど。 でも、インスタントや缶(ボトル)コーヒーは苦手。 飲みたい時に飲みたいので、小さなポットと大きめ紙コップと共に持参しています。

ストールを持って行く方も多いようですが、私は、ケースバイケースかな。 特に必需品ではありません。

旅の本やブログで、「何を持って行くか」を確認するのが好き。 ひとそれぞれにこだわりがあり、自分には必要じゃなくても、その人には絶対必要なものもあるし、その逆もしかり。 人の旅の準備をのぞき見するのも楽しいものです。

大人女子の海外旅行 旅先のファッションについて その1

スーツケースを少しでも軽くしたいと、旅行前には、毎回中身の断捨離を考えます。

化粧品の一部をニベアで代用するという小技で多少は軽くなったものの、まだいけそうな感じ。 あと“重量”で思い当たるのは、やはり洋服かな。

ジーンズ不要論

普段はジーンズを愛用しておりますが、旅には不要と思う今日この頃。 なにせ重いしかさばるし。

「履いていけばいいのでは?」というご意見もあると思います。 しかし、私は、その昔、とある筋から聞いた話が忘れられません。 それは、「エコノミーでダブルブッキングしたら、身なりがいい方をビジネスクラスへ案内する」というもの。

これって本当ですか? それとも都市伝説?

たぶん都市伝説だけど、この呪縛にとりつかれて、飛行機に搭乗するときも、一定ラインの服装を心がけております。

代わりにテロテロな素材の軽いパンツとセーターの組み合わせが多いかな。 ゆったりしたワンピースもよかったけれど、オバサンになるにつれて足元からの冷え込みに堪えられなくなってきました。高校生くらいまで真冬でも生足だったのは、もはや幻。

まあ、ダブルブッキングからビジネスへのアップグレード、いまだ未経験ですが…。

靴は女の命です

セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーしかり、元大統領夫人のイメルダ・マルコスしかり、とかく靴に魅了される女性は多いもの。 旅行中も、ずっーと同じ靴を履いているわけにはいきません(ですよねっ!)。

目的地が「シティ」ならば、バレエシューズとミュールを持参。 街歩きも、ちょっとオシャレなレストランも、だいたいこの2足で乗り切れる。 冬ならブーツを履いていき、スーツケースにバレエシューズを入れます。 かつては、スーツケースにニーハイブーツを入れていく、という大胆行動に出たこともあったけど。 若さゆえ、だったなぁ。

旅行者かどうか、服装でかなり判断がつく気がします。とくに足元。 旅行者丸出しの服装は、防犯上もよろしくない。

それにしても“コンフォート”と名のつく靴のデザインは、もう少しなんとかならないのだろうか。 たしかに楽チンで歩きやすいかもしれないけど、激しく購買意欲が失せるデザインばかりだなぁ。

大きめサングラスは七難隠す

太陽の光に弱い吸血鬼体質の私です。 ちょっとでもまぶしいと目から涙が流れる始末。

そんなわけで、日本でもサングラスが必須アイテムなのですが、欧米の太陽のまぶしさったら日本の比ではありません。 サングラスは、私が絶対に持参するアイテム。

特に大きめサイズがオススメ。 日本だったら、ノーメークでコンビニ行くときはマスクでごまかすこともあります。 でも日常的にマスクをつける習慣のない国では、かえって悪目立ち。 そんな時、大きめサングラスの出番です。 雑な化粧も隠せるし。

香水も忘れずに

香水をつけると気分があがりませんか? 礼服を着ると背筋が伸びるのと同じような効果かも。 現地で買うことも多いけど、小瓶を持参しています。 「瓶は重いじゃないか」と思いますが、一種の精神安定剤

ここまで書いて、まったくスーツケースが軽くなった気がしないけど、まっいいか。

大人女子の海外旅行 スーツケースを軽くするための地味な努力

海外旅行に行くなら、荷物は絶対軽い方がいい。

若いころならともかく、重い荷物を持って歩き回るなんてムリが出来ないのが大人女子。 ましてや一人旅などしようものなら、(原則)自分の荷物は自分で持ち運ぶということを肝に銘じましょう。

というわけで、私自身もまだまだ旅の荷物については試行錯誤中。 現状をまとめてみます。

旅友はニベア

減らしたくても減らせないのが大人女子の荷物。 20代のバックパッカー女子のように「化粧はやめました」なんてことは残念ながら言えない。

肌の水分量の低下が著しい今日この頃。 スーツケースの重量の多くを占めているのが化粧品類。

かつては、以下の基礎化粧品は必ず持っていきました。

  • 洗顔クリーム
  • 化粧水
  • フェイスクリーム
  • ハンドクリーム
  • ボディローション
  • リップクリーム

でも、「肌の老化対策はニベア・ワセリンで十分」という情報を得てからは、旅行時は、フェイスクリーム+ハンドクリーム+ボディローションの3つをニベア1つで代用しています。 これで必須アイテムが6つから以下の3つに減った!

  • 洗顔クリーム
  • 化粧水
  • リップクリーム

ちなみにクレンジング(化粧落とし)は、懇意にしている皮膚科の先生の助言により使用していません。 この先生曰く、「肌の老化を防ぐには、肌を触らないこと(摩擦しないこと)」。 使う化粧品が少ないほど肌に触れる機会が減るわけです。 洗顔だけでは十分に落ちてない、と思っても、その程度は肌の再生力に任せて放っておいてOKらしい。実際、クレンジングを使わなくなってだいぶたつけど、なんの問題もありません。

今までやってきたことをいきなり止めるのは勇気がいるけれど、1週間~10日程度の旅行ならニベアで十分。 ただし、お肌の体質に合わない方もいると思うので、出発前にお試しを。

ポーチ代わりにジプロック

旅に持ってくアイテムを減らすことばかりに気をとられがちですが、意外と重いのがアイテムを収納するポーチ類。

大人女子の中には、「高校の部活で使っていた巾着袋」に着替えを入れて旅をしているツワモノもいるようです。 物を大事に使うことは、昭和生まれの美徳かもしれませんが、パッキングをするには不要な感性!

もし、ブランドバックが入っていた布袋だのオシャレなポーチを旅に使っているのなら、それらはスーツケースの重さの原因のひとつに違いない。

ジプロックか旅行用のメッシュの収納ケースに変えるだけで、軽量化達成。 地味な努力が大事。

また、もしシャンプー類を持っていくなら、小さいボトルに詰め替えたりせずに、初めから旅行用のものを購入して持参し、使い終わったらそのままホテルのゴミ箱へ。

とはいえ持って行くと便利な物

スーツケースの中身の断捨離続行中ですが、逆にもっていくと便利なものもあります。

ワインボトル用緩衝材

国や現地の店によっては、ワインを買っても梱包材の用意がないことも。 ワインはもちろん、壊れやすいお土産やスーツケースの中身の緩和材としても愛用中。

割り箸&プラスチックのフォークとスプーン

日本ならコンビニでもらえるものばかり。 でも海外のデリではもらえるとは限りません。 普段、当たり前のように無料でもらっているので、“もらってない”ことにさえ気がつかず、ホテルへ帰ってきてからガーン!となることも。 ホテルで貸してもらえると思うけど、そういう時に限って、すでにシャワー浴びて化粧も落としてTシャツ1枚だったりして、面倒くさいことこの上ない。

ウエットティシュー 「そんなの当たり前じゃない!」と言われる一品かもしれませんが、念のため。 私は、海外でこれを使うたびに、自分が日本人であることを実感します。

何を持って行くかを考えたり、パッキングしたりするのは、面倒くささもあるけれど、「これから旅に出るよ~」というワクワク感もあるもの。

持っていく洋服類も考えないと!

映画「聖なる鹿殺し」感想(ネタバレあり)

第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した『聖なる鹿殺し(原題The Killing of a Sacred Deer)』を鑑賞。

あらすじ

心臓外科医スティーブンは、美しい妻と二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンは、マーティンという名の少年と時々会っていた。マーティンの父は、スティーブンの手術中に亡くなったこともあり、父親の代わりに何かと気にかけてやっていた。しかし、マーティンを家族に紹介したときから、奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、食事もとれなくなる。家族に一体何が起こったのか? 困惑するスティーブンに、マーティンは”これから起こる最悪のこと”を告げる。その最悪の事態を避けるために、スティーブンは、究極の選択を迫られるが…。

解説

監督はギリシャ人のヨルゴス・ランティモス。 前作「ロブスター」では、アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた奇才です。

ギリシャ悲劇『アウリスのイーピゲナイア』がモチーフとなっているそう。 簡単に説明すると、「ギリシャ軍の総大将アガメムノンが狩りをした際、狩りの女神アルテミスの怒りをかってしまう。その償いとして、娘を生贄として差し出さなればならなくなり、父アガメムノンは苦悩に陥る」という話。

主人公のスティーブンには「ロブスター」にも出演したコリン・ファレル。その妻役は、オスカー女優のニコール・キッドマン。 この大物俳優たちを追い詰めるマーティンを、「ダンケルク」で注目を集めたバリー・コーガンが怪演しています。

一言で説明するなら、不条理サイコスリラー。 ちょっと「エスター」を彷彿とさせる、逃げられない怖さを感じます。

ところで、私は最初、「聖なる」+「鹿殺し」とタイトルを読みましたが、原題(The Killing of a Sacred Deer)をみると、「聖なる鹿」+「殺し」なのかな。 日本語って難しい…。

感想

ミステリーは大好きだけど、ホラーや暴力シーン、グロいシーンは苦手な私。 予告編が怖かったので、観るかどうか迷った作品。

結果的には観て正解。 面白かった!

ランティモス監督は、奇才ですが変態にちがいない。

最初から最後までイヤな感じしかしません。 街角や病院、ダイナーで食事をしているシーンなど、これといって何が起きているわけじゃない風景でも、なぜかイヤな感じ。 これが撮影監督の腕のすごさでしょうか。

ティーブンは、自分の罪の代償として、家族の誰かを生贄としなければならない、という状況に陥ります。 誰を選ぶのか、それとも誰も選ばないのか。 彼のおかれた状況も不快ですが、“選ばれたくない”家族の言動も不快。 スティーブンが、学校の先生に「二人の子供のうち、どちらが優秀か?」と質問するのも、超不快。 優秀な方を生き残らせようという発想自体が、すでに絶望的に不快(お前は、ヒトラーか!)。

いろいろストレスフルだし、イヤな感じの映画なのに、そこがいい。

ティーブンの最終決断が気になり、目が離せない面白さがあります。

でも、作品の中で流れる不協和音(前衛音楽?)は、やり過ぎじゃないかな。 「怖いぞ~」と強制されているようで、かえってシラける。 それに、耳障りな音なので、気になってストーリーに集中できません。

もう一つ、なくてもよかった気がするのが、マーティンを地下に監禁する流れ。 それまでの「なぜこうなる?」という展開が、いっきに普通になった感がしました。 いや、一般市民の行動としては普通じゃないわけですが、映画としては「わけが分からん」感を最後まで押し通して欲しかったです。

ニコール・キッドマンがすばらしい。 究極の選択を迫られる夫に「残酷だけど、殺すなら子供たちよね」と言ってしまうような母親役が、ピッタリはまっています。 作りものめいた美しい顔が(ちょっとは本当に作っていそうだけど)、かえって不気味。 さすがの存在感。 本作では、上下そろってない色気のない下着を身につけているし、普段着もオバサンぽいのに、美しい人は何着ても美しいのね。 そして見事な腹筋 笑笑。

一家に呪いをかける少年、マーティンを演じたバリー・コーガンは、「顔」がいい。 もって生まれたものですが、この顔だからこそ効果的な役がたくさんありそう。 本作でも、“友達になりたくないタイプ”という雰囲気を持つ少年役が、とても合っていました。

マーティン以上に怖いのは、実はスティーブン一家かもしれません。 家族のひとりを生贄にした後も、家族そろってダイナーで食事をするラストシーン。 個人的には、ここが一番怖かった。

もう一つ怖かったもの。 それは、マーティンのステッカー。 劇場入り口でいただきました。

これを私にどうしろと?

海外旅行の準備 出発前にやっておくべきこと

まだまだ海外旅行は初心者レベルですが、旅慣れるほどに初歩的ミスを犯しがちなので、このあたりで超基本の「事前に準備すること」を記録しておきます。

パスポートの準備

これがなくては話が始まりません。

1週間ほどで発行されますが、旅行シーズンは申請窓口が混雑しているため、長時間待たされることもあります(それは私)。 申請のタイミングを考えるべし。

初めてパスポートを申請する場合

パスポートが発行されるまで、約1週間かかります。 しかし、初めてパスポートを申請する方であれば、戸籍謄本などの書類が必要となります。 特に「現在住んでいるところ=戸籍のある場所」ではない方は(これも私)、書類を取り寄せる時間等も考えなければなりません。

また、申請窓口の受付時間も要確認です。 市役所や区役所の窓口同様、一般企業にお勤めの方だと、かなり申請ができる時間は限られてきます。

申請場所や必要書類の詳細は、外務省のサイトから確認できます。

なお、12歳以上の方のパスポートは2種類。 それぞれ手数料が異なります。

5年間有効  11,000円 10年間有効 16,000円

すでにパスポートを持っている方

国や滞在期間、旅行目的によって、もとめされるパスポートの残存有効期間が異なります。 有効期間が残り半年を切っているなら、新たにパスポートを発行した方が安心です。

パスポートの残存有効期間が1年未満の場合、既存パスポートを返納して、新しいパスポートに切り替えることができます。

この場合、原則戸籍謄本は必要ありません。 ただし、再発行の理由が「氏名や本籍の都道府県名に変更があった場合」などは、やはり戸籍謄本等が必要となります。

注意すべきは、返納されたパスポートの残存有効期間は切り捨てになり、旅券番号も変わることです。

余裕を持って切り替え申請したいけれど、残存有効期限が切り捨てになることを考えると、早まり過ぎてももったいないことになりますね。

海外旅行保険

私は、2つの保険を利用しています。

クレジットカード付帯保険 ネットで申込む海外旅行保険

海外旅行傷害保険が自動付帯しているクレジットカードを1枚持っています。 「自動付帯」というのは、旅費の一部をクレジットカードで支払わなくても、カードを保有しているだけで海外旅行傷害保険が付くということです。 「利用付帯」の場合は、旅行代金等の一部をクレジットカードで支払わないと、保険が付かないというものです。

ただし、私のカードの場合、補償額に多少の不安があるため、別途海外旅行保険をかけています。 旅行保険は、出発直前に空港でも手続きできますが、割高(な気がする)ので、あらかじめ3000円程度のネット保険に加入していきます。

クレジットカードの自動付帯保険を組み合わせる、という選択肢もありだと思います。

くれぐれも保険をかけ忘れることだけはないように!

現地での支払い方法について

私が学生の頃、海外旅行に行くときは、トラベラーズチェック(T/C)を持っていったものです。 これは、外国旅行者向けの小切手。 多額の現金を持ち歩かずにすむので便利でしたが、小切手を使い慣れていない日本人にとっては(またまた私だ)、少々不便でもありました。 今回調べてみると、日本国内では2014年3月31日を持って全ての販売が終了していました。

では、どうするか?

今のところ、旅行先での支払いについては、3つの方法を使い分けています。

1. 現金 2. クレジットカード 3. デビットカード

現金について

キャッシュレスの時代ではあるけれど、100%じゃないので、少額の現金は必要だと思います。

クレジットカードについて

ほとんどの支払いは、クレジットカードで済ませています。

私は、クレジットカードは、ブラント違いで2枚持って行きます。

VISA(ビザカード)、Master(マスターカード)、AMEX(アメリカン・エキスプレス・カード)の3つのブランドを持っているのですが、アメリカに行くときは、AMEXとVISAまたはMasterカードのどちらか、ヨーロッパへ行く場合は、VISAとMasterカードを持って行きます。

ヨーロッパでは、ローカル色の濃いホテルに宿泊することが多いせいか、AMEXが使えないことが何度かありました。 おかげで、「AMEXはヨーロッパで使いづらい」というイメージが。 まあ、AMEX=”アメリカン“エキスプレス、ですものね。

名前からしてヨーロッパと相性悪そう(笑)。

デビットカードについて

ヨーロッパを旅行するなら、デビットカードを持って行くと便利です。 日本より、はるかに普及していると感じました。

クレジットカードと異なり、「即時引き落とし」、「支払回数は一括のみ」ということです。 さらに、ATMで現地通貨を引き出すことも可能なので、両替の手間が省けます。

スーパーで水を買う、などちょっとした買い物にも使用できることが多いので、コインの煩わしさから解放されることも大きなメリットです。 海外の現地コイン、大きさも形も色も似たり寄ったりで、どうにも覚えられません…。

トラベラーズチェックがなくなったように、旅の「支払い方法」については、これからも変わっていくでしょうし、その時に一番便利かつ安全な方法を模索したいと思っています。

世界一美しい図書館~オーストリア国立図書館

オーストリアの首都ウィーンは、もう1度訪れたい街のひとつ。 街を歩いているだけで、“気分はマリー・アントワネット”な女子力高めの美しい街でした。

さて、美しい街にあった美しい図書館をご紹介。

概要

オーストリア国立図書館(プルンクザール)

住所:Josefsplatz 1 , 1010 Wien

アクセス:地下鉄1・2・4番線カールスプラッツ(Karlsplatz)駅下車徒歩7分

営業時間: 火 - 日, 10:00 - 18:00 木, 10:00 - 21:00

6月〜9月毎日オープン

入場料:大人 7ユーロ、 子供 無料、 シニア 5.50ユーロ

*子供は19歳未満無料。学生は27歳以下4.50ユーロ

マリー・アントワネットの祖父

この図書館があるのは、ウィーンのハプスブルク家の居城だったホーフブルク宮殿の一角。 18世紀前半、皇帝カール6世の委嘱により、ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハの設計で、その息子ヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハが建築した王宮図書館でした。 1920年オーストリア国立図書館(Österreichische Nationalbibliothek)として、一般に公開されるようになりました。

さて、このカール6世には、マリア・テレジアという娘がいました。 そして、マリア・テレジアこそ、みなさんご存知のマリー・アントワネットの母親。 つまり、この図書館を建てたのは、マリー・アントワネットの祖父。 なぜか、一気に歴史が身近に感じられるこの不思議。

世界で最も美しい図書館

オーストリア国立図書館は、ヨーロッパ最大のバロック様式の図書館です。 プルンクザールと呼ばれる大広間は、世界で最も美しい図書館ホールとして有名です。

「プルンクザール(Prunk saal=ドイツ語)」 とは、「豪華な広間」のことだそうです。 Prunk (プルンク) = splendor, magnificence (豪華)で、Saal (ザール) = Hall (広間) の意味。

ホール内に足を踏み入れると、時が止まったかのような空間が広がります。 まさに別世界。 本当に美しいホールです。 王宮の人々の息遣いが感じられるようです。

奥行き約80メートル、高さ20メートル。 天井は、宮廷画家ダニエル・グランの華麗なフレスコ画で飾られています。

空間の中央にカール6世の像、そして両脇には天井に届きそうな本棚があります。

蔵書は20万冊以上。 そこには、宗教改革マルティンルーターの膨大な蔵書も含まれます。

ただし、図書館といっても、入場料が必要だし、普通の図書館のように本を借りることはできません。

歴史と美しさを堪能できる図書館。

ウィーンを訪れたら、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」 あらすじ・感想

今年度のアカデミー作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター(原題 The Shape of Water)」をご紹介。

作品概要 【公開】2018年(アメリカ映画)

【監督・製作・原案・脚本】ギレルモ・デル・トロ

【受賞歴】 ベネチア国際映画祭2017 金獅子賞(最優秀作品賞) ゴールデン・グローブ監督賞・作曲賞 第90回アカデミー賞(作品賞・監督賞・作曲賞・美術賞

あらすじ

時代は1962年、アメリカとソ連が対立していた冷戦時代。 イライザ(サリー・ホーキンス)は、口がきけない一人暮らしの中年女性。 政府の極秘研究所で、清掃員として夜間勤務をしています。

ある日、職場へアマゾンから不思議な生きものが運び込まれてきます。

水槽の中にいる半魚人のような生きものが気になるイライザ。 お互い言葉は発せられないけれど、心を通わせ親密になる2人(”人”でいい?)。

ところが、対ソ連用の秘密兵器開発実験のため、不思議な生きものは解剖されることになります。すっかりこの不思議な生きものの虜となったイライザは、なんとしても彼を救出しようと決意してー。

感想とネタバレ

少数派はつらいよ

イライザは障害を持つ独身中年女性。隣人で友人のジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)は、職場を解雇されたゲイのイラストレーター。職場で仲良しの黒人女性、ゼルダ(オクタビア・スペンサー)。 そして、南米から国境を越えてアメリカへ来た半魚人のような不思議な生きもの。

この作品には、多くの少数派、除け者たち(The Others)が登場します。 1960年代始めという時代背景を考えると、彼らの生きづらさは容易に想像できます。 時代と共に、シングルやゲイ、黒人、移民への差別は緩和してきたはず。 しかし、トランプ政権において、再び時代が逆行しているような危機感を、ギレルモ監督は、この作品をとおして訴えたかったのかもしれません。

R18指定

半魚人(のような生きもの)が登場するファンタジーなので、予告編を見た時は「子ども向け?」と思いましたが、R18(日本ではR15+)指定映画です。

いろんな意味で。

映画が始まって、3~5分後には、そんなシーンになります。 半魚人(ということにします)は、ずっと全裸です!

それと 「あの半魚人とイライザは、どうやって愛を交わしたの?」って下世話な疑問を持ったのは、私だけではないようで、映画の中で、イライザがちゃんと説明してくれます。

なぜゆで卵?

半魚人が気になるイライザ。 最初、彼にゆで卵を差し入れしていたので、「餌づけ?」と思っていたら、なんとそれは“恋心”。

シェイプ・オブ・ウォーター”、水に形がないように、愛にも決まった形はないのです。

言葉が通じなくても、肌の色も国籍も人種の違いさえも超えて彼に恋してしまったイライザ。 「人間じゃない彼に恋してしまった私って…」なんて微塵も悩むことなく、ガンガン積極的に自分をアピール。

でも愛する人に、なんでゆで卵…。

しかし、ある意味「胃袋をつかむ」戦法は、見事に成功したと言えるでしょう。

生猫を食べちゃうくらいだから、動物性タンパク質は、半魚人の好物に間違いありません。

完全懲悪への違和感

作品が優れているかどうかは別として、個人的には苦手な映画でした。 単に、ファンタジーSF映画は、まったく得意じゃない、ということもあります。 でも、説明しがたい違和感もありました。

説明しがたいことをあえて言葉にするなら、「マイノリティ・除け者たち=善人」、「権力者=悪人」みたいな描き方が極端だったのかも。

登場人物が世間一般のイメージどおり、とでもいいましょうか。

障害者は良い人で、太った黒人女性は世話焼きの気のいいおばちゃん。 出世と世間体を気にする白人は悪役。

でも「悪役」を演じた白人は、別に悪いことをしているわけではありません。 任務に忠実で、家族を養い、子供を可愛がる。 稼いだ金で高級車を買って何が悪い?

謎の生物が人とは似ても似つかぬ形をしていたら、研究のために解剖しても誰も責めなかったのでは? そもそもこれは業務命令だし。

イライザを演じたサリー・ホーキンスは、すてきな女優だとは思うけれども、本当に口のきけない女優をキャスティングしてもよかったのでは? とも思いました。 もしくは誰もが認める美人女優でもよかったかも。

けっして美人とはいえない、ほうれい線も目立つサリー・ホーキンスが、障害を持つ中年独身女性を演じると、やはり「孤独な女性」のようなイメージを持たれてしまう危険があり、それはどうかなと思います。もし、それを狙ってのキャスティングだったら、もっとイヤ。

イライザは全然孤独じゃない。 大家に恵まれ、隣人に恵まれ、同僚にも恵まれている。 幸せの形は人それぞれ。半魚人(じゃなくてもいいけど)と恋に落ちなくても、彼女の人生は充実していたと思います。

差別や偏見に反旗を翻し多様性を訴えているようで、実はステロタイプに描かれた登場人物たちに窮屈さを感じました。

ストーリーにのめり込めない分、細部が気になりました。

たとえば、イライザの借りているアパート。 古いけれども、日本人からみるとかなり広い。 バスルームやキッチンも、独身者には余裕の大きさ。 この部屋が何よりいいのは、大家が映画館オーナーであること。 なんと1階が映画館で、映画のチケットをくれたりするナイスな大家さんなのです。 エレベーターこそないようですが、映画館があるなら、そこそこの繁華街のはず。 ロケーションよし、広さよし、大家さんよし。理想の物件です。 いったい家賃はいくらなのかしら? それとも、政府の機密期間の夜勤は、意外と給料がいいのでしょうか?

イライザの隣人であり友人でもあるジャイルズのその後も気になります。 飼い猫を半魚人に食べられ、部屋は水漏れ(しかも自分のせいじゃないのに大家に怒られる)、ひそかな恋に破れ、仕事はうまくいかず、そして頼りにしていた友人(イライザ)はいなくなり…。 最近いいことないね、って感じです。 冷蔵庫のキーライムパイを断捨離して、新たな恋と友情と、そして仕事を見つけてほしいものです。