旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

留学経験もない私が英語で仕事ができるようになった理由

ちょっと“意識高い系”のタイトルにしてみた 笑笑。

 

さて、私は、会社でも字幕翻訳者としても英語を使って仕事をしているが、帰国子女でなければ、留学経験すらない。
バイリンガルレベルではないけれど、まあ英語で仕事はできてる。

英語は、ほぼ独学。ところが、ある一定のレベル以上から上達できず、行き詰っていた。それが、あることをきっかけに、壁を突き抜けることができた。

 それは、外資系企業への転職。
「仕事で英語の使用頻度が増えたのだから当然だろう」とお思いでしょうが、それが一番の要因ではない。
一番の原因は「英語=できるようになるのは大変!」という心のブロックが外れたことではないかしら、と思っている。

 

数学や国語の勉強と同じように、英語も真剣に勉強すれば、ある程度まで身につけることは誰にでもできると思う。“ある程度”の程度具合は人によって違うかもしれないが。

 

私が某外資系企業に転職した時、はっきり言って英語レベルは高くなかった。
それまでも英語のメールや文章を仕事で使用することは多かったので、読み書きはまあまあできるけど、聞く話すは勘弁してほしい、というレベル。
でも、給与やその他条件が魅力的だったので一応選考ステップを確認したところ、なんと英語を使うのは、最終面接後で人事と条件等の確認の電話のみ。しかも時差の都合で、夜に自宅から電話をかけて欲しいとのこと。
チャンス到来。作成した想定問答集(カンニングペーパー?)を片手に電話を乗り切った。会社側も、まさか英語レベルが低い人が応募してくるなんて、夢にも思っていなかったことだろう。質問への回答は棒読み。今更ながらすみません…。

 

無事に入社できたものの、それからの日々の方がスリリング。
担当業務の関係上、英語使用頻度が格段に増えたわけではないのですが、周囲はネイティブもしくはバイリンガルばかり。いつ英語で話しかけるか分からない。
もう毎日、想定問答集を用意して出勤。
それでも、そんな環境で働き続けているうちに、私にとって英語は「目的」ではなく、ワードやエクセル同様に業務を行うために必要なツールという位置づけになり、意識のうえで、英語を覚えることは些細な問題となった。

英語が学習目的ではなくて他の目的のために英語も覚える、と言えばいいのでしょうか。
この感覚を説明するのが少し難しい。

 

パソコン操作は難しいと四苦八苦していた高齢者が、高倍率の羽生選手のチケットをネット予約するためだったら、パソコン操作くらいなんでもなくなった、みたいな感じでかな。
それとも、目の前の文字は、いくら頑張ってもぼやけて見えないのに、一旦遠くを見つめてから手元に視線を戻すと前より見えやすくなったとか(それは老眼だ…)。

 

要は別の大きな課題が登場したことにより、取り組んでいた課題のハードルが下がった(ように見える)ということ。容量いっぱい寸前のハードドライブ(脳みそ)に余裕が生まれた。


いろんなことに応用できそうな方法なので、勉強に行き詰ったら視点(目標)を変えて、脳をリラックスしてみるといいかもしれない。

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