旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

世界一美しい図書館~オーストリア国立図書館

オーストリアの首都ウィーンは、もう1度訪れたい街のひとつ。 街を歩いているだけで、“気分はマリー・アントワネット”な女子力高めの美しい街でした。

さて、美しい街にあった美しい図書館をご紹介。

概要

オーストリア国立図書館(プルンクザール)

住所:Josefsplatz 1 , 1010 Wien

アクセス:地下鉄1・2・4番線カールスプラッツ(Karlsplatz)駅下車徒歩7分

営業時間: 火 - 日, 10:00 - 18:00 木, 10:00 - 21:00

6月〜9月毎日オープン

入場料:大人 7ユーロ、 子供 無料、 シニア 5.50ユーロ

*子供は19歳未満無料。学生は27歳以下4.50ユーロ

マリー・アントワネットの祖父

この図書館があるのは、ウィーンのハプスブルク家の居城だったホーフブルク宮殿の一角。 18世紀前半、皇帝カール6世の委嘱により、ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハの設計で、その息子ヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハが建築した王宮図書館でした。 1920年オーストリア国立図書館(Österreichische Nationalbibliothek)として、一般に公開されるようになりました。

さて、このカール6世には、マリア・テレジアという娘がいました。 そして、マリア・テレジアこそ、みなさんご存知のマリー・アントワネットの母親。 つまり、この図書館を建てたのは、マリー・アントワネットの祖父。 なぜか、一気に歴史が身近に感じられるこの不思議。

世界で最も美しい図書館

オーストリア国立図書館は、ヨーロッパ最大のバロック様式の図書館です。 プルンクザールと呼ばれる大広間は、世界で最も美しい図書館ホールとして有名です。

「プルンクザール(Prunk saal=ドイツ語)」 とは、「豪華な広間」のことだそうです。 Prunk (プルンク) = splendor, magnificence (豪華)で、Saal (ザール) = Hall (広間) の意味。

ホール内に足を踏み入れると、時が止まったかのような空間が広がります。 まさに別世界。 本当に美しいホールです。 王宮の人々の息遣いが感じられるようです。

奥行き約80メートル、高さ20メートル。 天井は、宮廷画家ダニエル・グランの華麗なフレスコ画で飾られています。

空間の中央にカール6世の像、そして両脇には天井に届きそうな本棚があります。

蔵書は20万冊以上。 そこには、宗教改革マルティンルーターの膨大な蔵書も含まれます。

ただし、図書館といっても、入場料が必要だし、普通の図書館のように本を借りることはできません。

歴史と美しさを堪能できる図書館。

ウィーンを訪れたら、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。