パリのピカソ美術館は月曜休館です
パリの美術館といえば、ルーヴル、オランジェリー、オルセー、ポンピドゥー・センターあたりが定番ですが、2014年10月にリニューアルオープンしたピカソ美術館もオススメです。
スペイン生まれのピカソですが、20歳頃から1973年になくなるまで、フランスを拠点に暮らしていました。
マレ地区にある17世紀の貴族の建物、オテル・サレ(塩の館)を改築した美術館は、風格があり豪奢で優雅。ここに、ピカソの約5000点もの膨大なコレクションが所蔵されているのです。
実は、私、館内へ入るまで少し苦労しました。
羽田から早朝5時にパリに到着した私は、ホテルで少し休んでから、この美術館を訪ねました。 方向音痴なうえに、路地が発達し、ショップやレストランも目立つ看板を掲げていないパリで、さっそく迷子。 ようやくたどりついたものの、周囲は閑散としているし、門も閉まっている…。 ここで「おかしい」と気づけばいいものの、なぜか入口の扉を思いっきりたたいてしまった私。 何度かしつこく叩いたら、ようやく中から男性が現れました。
男性「何か御用ですか?」
私「美術館を訪ねて来たのですが、ここが入口でしょうか?」
男性「そうです。でも今日は月曜日だから休館日です」
私「……」
すみません、時差ボケで曜日の感覚を失ってました…。 何度も扉をたたいてごめんなさい。
結局、パリ滞在の最終日にリベンジ訪問。 しかし、今度は、前回とは異なり、美術館前には長蛇の列が! そうです、リニューアルオープンが2014年10月で、私が訪問したのが12月。 まさに絶賛大混雑中でした。 寒空の中、2時間くらい列にならんだんじゃないかしら? 大人になってから、あんなに列に並んだことはないかも。
ようやく館内へ入れた時、まっさきに駆け込んだのはトイレ。 中年はトイレが近くて困る…。
(全部自分の責任だが)苦労して入った美術館は、想像以上に充実したコレクションと美しい内装で、大満足。入場制限をしていたので、一歩館内へ入れば、外の行列が嘘のように、ゆったりとした時間が流れていました。 作品は年代別に展示されています。 各時代別の代表作やピカソが手元に留めていた作品、彼自身が収集した、セザンヌ、ドガ、マティスらの作品や愛用の画材など、貴重な品々が地下1階から4階まで展示されています。
●La Librairie-Boutique ミュージアムショップ 受付の右手にあるミュージアムショップ。ピカソ作品をモチーフにしたオシャレな雑貨や文房具・食器なども販売しています。
●Le Café sur le toit カフェ・スールルトワ ミュージアムショップの横奥にある螺旋階段を上がった2階にセルフ式カフェ。 テラス席もあるので、館内を歩き疲れたら一休みできます。
美術館に入館するために、こんな苦労はしたくない方は、フランス観光公式サイトの情報をご確認ください。
【パリ国立ピカソ美術館】
営業時間
開館は火曜日から日曜日
月曜日、12/25、1/1、5/1は定休。
火曜日から金曜日: 11:30 から 18:00(最終入場は17:15)
土曜日から日曜日: 9:30 から 18:00(最終入場は17:15)
毎月第3金曜日は21:00まで営業(最終入場20:15)
アクセス
メトロ1号線 サン・ポールSaint-Paul/サン・セバスチアン・フロワサールSaint-Sebastien-Froissart
メトロ8号線 シュマン・ヴェールChemin Vert
5 rue de Thorigny 75003 Paris
入館料
一般個人:11ユーロ
第一日曜日は無料開放
*美術館共通パス「パリミュージアムパス Paris Museum Pass」利用可 一般展示はパリミュージアムパスが利用可
「パリミュージアムパスでの入場は、入場券購入の長蛇の列に並ぶ必要がありませんので時間短縮に大変便利です」ですってよ!