旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

海外ドラマ「The Good Fight/ザ・グッド・ファイト」の魅力

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*写真は公式サイトより

アマゾンプライムビデオで配信中の「The Good Fight/ザ・グッド・ファイト」に中毒的にはまっています。

昨年はまった「グッド・ワイフ」のスピンオフ作品。 「グッド・ワイフ」も大好きでしたが、ジュリアナ・マルグリーズが演じた主人公のアリシアは、けっこう面倒くさいタイプ。 ストーリーはとても面白かったものの、彼女には感情移入ができないまま最終回を迎えてしましました。「グッド・ファイト」は、「グッド・ワイフ」を見ていない方でも楽しめますが、やはり「グッド・ワイフ」を先に見ることをオススメします。

さて「ザ・グッド・ファイト」は、アリシアの上司だったダイアン・ロックハートクリスティーン・バランスキー)が主人公。同じくアリシアの同僚だったルッカ・クイン(クシュ・ジャンボ)、そして本作品から登場する若き弁護士マイア・リンデル(ローズ・レスリー)を中心に話が展開します。

「グッド・ワイフ」で、私が大のお気に入りだった不思議な弁護士、タシオニさんも登場。 それと新事務所に移籍したダイアンのアシスタントは、これまた大好きだったマリッサ。いろいろと個性的。 本作に再登場するのは難しいであろう調査員カリンダに代わり、大活躍することを期待しています。マリッサのパパ、イーライ(アラン・カミング)もお気に入りキャラなので、どこかで登場してほしい。 また、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で主役をしていたジョン・キャメロン・ミッチェルがゲスト出演していたのも、個人的にうれしかった。あのジャケットが似合うのは彼しかいない。 トランプ大統領など時事ネタが盛り込まれているのも面白い。

マイアとダイアンは、第1話から大きなアクシデントに見舞われ、それをどう切り抜けていくかがシーズン1の大きな見どころ。それとは別に、毎回クセのあるクライアントから依頼を受け、法廷で繰り広げられる駆け引きも相変わらず面白い。 どんな手口や切り口で裁判にのぞむか、戦略を考えるダイアンたちにも引き込まれます。 柔軟な発想で法廷を有利に展開し、時には相手の裏をかき、勝訴の判定を導くさまは(時々敗訴しますが)、法律、ましてやアメリカの裁判の知識のない私が見ても、スリルがあります。 弁護士という職業は、すこしお堅いイメージがありましたが、このドラマを見ると、むしろ自由で柔軟な発想で、相手が思いもつかないような一手を繰り出せる人に向いている職業に思えます。

登場人たちは、みんな自己肯定力が高い。 友情や恋愛などの人間関係には苦労が絶えず、昨日の友は今日の敵!という感じですが、生命力にあふれています。

とりわけダイアンは本当にかっこいい。還暦すぎていますが、背筋はピンとして、足も美しい。態度も堂々として窮地に陥っても嘆くより解決策を探る。 決して美人じゃないし、年相応のシワもあるし、老眼鏡も手放せないけれど、凛とした美しさがあります。こんな60代になりたい。

ドラマで着用する衣装にも注目。「グッド・ワイフ」のアリシアは、いかにも弁護士&良妻賢母という優等生ファッションでしたが、ダイアンのファッションはゴージャスそのもの。 あこがれのワードローブです。

1シーズンが10話なので、あっとう間に見終わってしまいました。 10話のラストが「こいつ、やってくれたよ」という終わり方だったので、はやくシーズン2を配信してください(もういっそ、この字幕の仕事が欲しい)。