旅の話

大人女子(50's)の旅支度。旅の他、映画・海外ドラマの忘備録。

専業主婦ってどうですか?

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50代以上の女性なら、就職当時「結婚したら退職」という覚書を書かされた方も多いのではないでしょうか?
会社も社会も、女性は『専業主婦』になることを望んでいた時代があった。

 

 

そんな時代に就職した私たちからみると、「労働不足」や「高齢化社会による年金システム存続の不安」から、急に「女性も男性同様に働け!女性も活躍できる会社作りを!」と手のひらを返したように言われても「今さら何をおっしゃるやら…」と思わないでもない。

 

専業主婦は楽じゃない

私自身は、今現在結婚してないけれど、子育てしながらの専業主婦は、本当に大変だろうと思う。

子供の相手をしながら掃除や洗濯、料理、クリーニングや買い物、病院、銀行、役所などへの雑事をこなしても、定時で終わる日も定休日もなければ、昇進・昇給どころか報酬すらない。

ブラック企業か?

しかも専業主婦ってことを理由にPTA役員や介護、法事の段取りまで任されそうで怖い。個人的には、子育てと掃除以外は興味がない(できればやりたくない)仕事だし。


そもそも専業主婦は家政婦なのか

元同僚は専業主婦として娘2人を育て上げた女性でしたが、夫のある一言で大ケンカになったことがあるそう。

 

その一言とは「育児を手伝うよ」。

 

彼女曰く、「百歩譲って、家にいる私が家事を負担するとしても、『子育て』は2人でするもの。“手伝う”って意味不明。誰の子供だよっ!」とのこと。

 

ごもっとも。

 

自ら進んで専業主婦になっている人もいれば、夫の仕事の都合で専業主婦になっている人もいるでしょう。
いずれにせよ、専業主婦だからって完璧な家事を求めるべきではないなと思う。
家事が苦手な女性だっているし、そもそも「家事をやってもらうため」に結婚したわけでもないでしょう(と信じたい)。
「夫婦2人のうち、どっちが得をして、どっちが損をしている」という概念にとらわれているとずっと一緒に暮らすのはキツイかも。


仕事に対する意識の違い

家族の形に正解はない。
それぞれの経済状況や価値観にもとづいて、専業主婦になるか夫婦共働きになるか、決めればいいことで、政府からとやかく言われたくない。

しかも、一度決めたことを一生続けなくても、状況や考えが変われば専業主婦から共働きへ、働く女性から専業主婦へシフトすることだって可能なはず。

「専業主婦VS働く女性」という対立構図も意味がない。
社会が多様化している今、女性に限らず、ライフスタイルの選択肢はもっと自由でいいはず。
周囲の価値観にしばられず、自分(または夫婦)が心地よいと思う道を見つけられればベストですね。


柔軟性のある働き方をしたい

「仕事で何かを証明する必要性を感じないし、したいとも思わない」
これは、海外ドラマ「グッドワイフ」の中で結婚を機に弁護士をやめる女性の一言。

 

私も含め、このように考えている女性も多いのでは?

 

個人的な意見ですが、昔の(失礼!)の男性は、「仕事や職場で他人から認められること」を重要視している気がする。それこそが自分の価値を決める指針だったり生き甲斐だったり。
その一方、いろんな人生の選択肢がある時代に生まれた若い世代や、もともと社会進出を求められていなかった女性は、仕事以外でも自分の価値や楽しみを見つけることが上手なんじゃないかと思う。

 

そうは言っても人生100年時代へ突入しようとしている今、老後を夫の年金だけに頼るのも不安。
まだまだ女性が子育てしながら働くことも、男性が育休をとることや主夫になることも難しい世の中。
でも、社会や企業が変わることや国がなんとかしてくれることを期待し、その日を待っているだけというもの危険かもしれない。

 

「世の中には理不尽があふれいてる」とある程度割り切ることも大事。
「こうあるべき」という既成の概念にとらわれず、専業主婦(主夫)でもバリキャリでも時々パートでも、とにかく自分(家族)にとって心地よいと思える働き方を模索し、楽しい人生を送りたい。